事例紹介

青島北小学校  児童クラブ 新築工事事例

今回は、子どもたちが安心して過ごせる「青島北児童クラブ」の新築工事事例をご紹介します。設計図面を現場で最適に納める施工管理の判断、スムーズな現場づくりのための事前準備など、使う人への配慮と細やかな施工管理の姿勢について、株式会社カルタス本郷の青島社長にお話を伺いました。

木の温もりを活かした、子どもたちのための新築施設

インタビュアー:
今日はよろしくお願いします。中に入ると、梁や柱など木の存在感がありますね。この梁は、最初から割れているように見えるんですが、これはあえてですか?

株式会社カルタス本郷 代表取締役社長 青島:
はい。これは最初から割ってあります。木は自然素材なので、あとから思わぬところにヒビが入ることがあります。あらかじめ割れを入れておくことで、きれいな状態を保ちやすくするための工夫です。

なるほど。木の性質を考えた工夫なんですね。

はい。木材の特性を理解したうえで、長くきれいに使えるように考えられています。
僕自身の技術というより、木を扱ううえでの大切な考え方ですね。

設計事務所の図面を、現場で形にする

この梁の仕様などは、カルタスさんが決めているんですか?

僕たちが設計しているわけではなく、設計事務所さんが設計したものを、現場で形にしていくのが僕たちの役割です。施工管理として、図面をもとに一つひとつ確認しながら進めていきます。

設計図面をもとに、実際に建物として仕上げていくということですね。

そうです。ただ、設計図面通りにそのまま作れば終わり、というわけではありません。実際の現場では、どう納めるのが一番良いかを考えながら進めていくことが大切です。

図面だけでは分からない部分があるんですね。

ありますね。設計図面はもちろん大事なものですが、現場で実際に形にしていく中で、調整が必要になることもあります。そこを丁寧に確認していくのが、施工管理の大事な仕事だと思っています。

工事期間は約3ヶ月。最初の1ヶ月は準備と加工

新築だと、学校の休みに合わせる必要はないんですね。工期はどれくらいだったんですか?

契約してからだと、だいたい3ヶ月くらいです。ただ、最初の1ヶ月くらいは、すぐに現場で作業に入るというより、準備や加工の期間になります。

その期間に、現場に入る前の準備を進めていくんですね。

はい。材料の手配や、どう組んでいくかの確認をしていきます。現場でスムーズに進めるためには、最初の準備がとても大切です。ここを丁寧にやっておくことで、工事全体の流れも良くなります。

設計図面通りにいかない現場

カルタスさんのところに来る前から、設計事務所で図面が作られているので、プロジェクトとしてはかなり前から動いているんですね。

そうですね。ただ、設計は設計で、現場は現場なんです。設計事務所さんが作った図面をもとにしながら、実際の現場でどう納めていくかを考える必要があります。

梁の入れ方やピッチなども、現場で考える必要があるんですか?

そうですね。設計図面通りにすべてきれいに納まる現場ばかりではありません。実際には、現場の状況を見ながら調整することが多いです。

実際に、設計通りに進めてうまくいかなかったこともあるんですか?

以前、工期がとても短い現場があって、設計図面通りに進めるしかなかったことがありました。完成後に役所から「なんでこうなったの?」と言われたことがあって、図面通りであっても、現場での調整が大切なんだと改めて感じました。

図面通りに作るだけではなく、実際の使いやすさや納まりを考えることが大切なんですね。

そうです。時間があれば、もう少し現場に合わせた納め方ができたかもしれません。だからこそ、施工管理では図面を見るだけでなく、使う人のことや完成後の見え方まで考えながら進めることが大事だと思っています。

インタビューを終えて

今回の青島北児童クラブ新築工事では、木の温もりを感じられる空間づくりと、子どもたちが安心して過ごせる施設づくりが行われました。
梁や柱など、木が見える部分には、木材の性質を考えた加工や、節の少ない材料選びがされています。見た目の美しさだけでなく、子どもたちや職員の方が日々気持ちよく過ごせるように、細かな部分まで配慮されていました。
また、設計事務所の図面をそのまま形にするだけではなく、プレカット図面の確認や質疑への対応、現場での納まりの判断など、施工管理としての経験が随所に活かされています。
新築工事は、現場で作業が始まる前の準備や加工の段階からすでに始まっています。
株式会社カルタス本郷の仕事には、設計されたものをただ作るのではなく、使う人のことを考えながら、現場でより良い形に整えていく丁寧な施工管理の姿勢がありました。