事例紹介

今回は、元倉庫スペースを有効活用し、職員用・多目的トイレへと生まれ変わらせた「葉梨小学校 トイレ改修」の事例をご紹介します。壁裏の配管や下地といった見えない部分への丁寧な施工をはじめ、使う人に合わせた色合いや素材選び(清掃性・耐久性・コストのバランス)、限られた夏休み期間の中で学校生活を支える空間を整える工夫について、株式会社カルタス本郷の青島社長にお話を伺いました。



今日はよろしくお願いします。
色合いが明るく、とてもきれいですね。
学校のトイレという印象が大きく変わります。

株式会社カルタス本郷代表取締役社長 青島:
ありがとうございます。ここは職員用のトイレとして整えた場所です。多目的トイレや掃除用具入れなども含めて、使いやすい空間になるように改修しました。

改修されてから、どれくらい経っているんですか?

5年くらいですね。

5年経っているとは思えないほど、きれいな状態ですね。

学校の方が、日々きちんと掃除をして、大切に使ってくださっているからだと思います。工事できれいにするだけでなく、その後も長く使っていただけるのは嬉しいですね。



トイレや手洗いの配管は、どこを通っているんですか?

配管は壁の中を通しています。必要な場所まで壁の内部を通し、そこから下へ降ろして、それぞれの設備へつないでいます。

見た目はすっきりしていますが、壁の裏側ではかなり工夫されているんですね。

そうですね。トイレ改修では、便器や壁などの見える部分だけでなく、配管をどこへ通すかがとても重要です。特に既存の建物では、使えるスペースが限られているため、建物のつくりや配管の位置を確認しながら考えます。

同じ学校のトイレ改修でも、毎回工事の方法は変わるんですか?

変わりますね。建物の構造や既存の設備、配管の位置は学校ごとに違います。一見すると同じような工事でも、実際には現場に合わせて、一つひとつ調整しながら進めています。

こちらにはシャワーパンや給湯器もありますね。

ここには、もともと何も設置されていなかったので、新しくシャワーパンと給湯器を設けました。配管のつなぎ方や給湯器の位置も含めて、職員の方が使いやすいように整えています。



学校のトイレとは思えないほど、明るい雰囲気ですね。ブースの色もきれいにまとまっています。

色の組み合わせや材料の選び方によって、トイレの印象は大きく変わります。施工するときは、「この場所にはこの色」「ここはこの仕様」と細かく確認しながら進めています。

少し色が違うだけでも、全体の印象が変わりそうですね。

そうですね。ブースや枠、壁、床など、それぞれの色が少し違うだけでも、仕上がりの見え方は変わります。完成したときに全体がきれいにまとまるよう、バランスを見ながら納めています。

児童用と職員用でも、色や仕様を変えることがあるんですか?

あります。児童用は分かりやすく明るい印象にしたり、職員用は少し落ち着いた色にしたりと、使う人に合わせて考えます。色だけでなく、目隠しの位置や設備の配置なども、実際の使いやすさにつながります。

壁や床の材料も、場所によって使い分けているんですか?

はい。クロスを使う場所もあれば、キッチンパネルのように水や汚れに強い材料を使う場所もあります。既製品を使う部分、こちらで加工する部分、塗装で仕上げる部分を分けながら施工しています。

材料によって費用も変わりますよね。

大きく変わります。クロスは比較的費用を抑えられますが、水まわりや汚れやすい場所では、掃除のしやすさや耐久性も考えなければいけません。予算の中で、使う場所に合った材料を選ぶことが大切です。



学校では、トイレが特にきれいに改修されている印象があります。

トイレは、児童や職員の方が毎日使う場所なので、改修したときの満足度が高いんです。古くなった設備を直すだけでなく、学校全体の環境を良くするという意味でも、大切な工事だと思います。

青島社長も、この地域の学校のご出身なんですよね。

僕は青島東小学校と青島北中学校の出身です。ただ、自分が通っていた学校の工事は、まだ担当したことがないんです。

学校の工事は、地域に長く残っていく仕事でもありますね。

そうですね。学校は、子どもたちが毎日過ごし、長く地域に残っていく建物です。だからこそ、目に見える仕上がりだけでなく、壁の中の配管や下地など、見えなくなる部分もきちんと施工することを大切にしています。

今回の小学校トイレ改修では、倉庫として使われていた空間を活かし、職員用トイレや多目的トイレとして使いやすい場所へと整えました。
新しく設けた壁や、壁の中を通る配管、シャワーパンや給湯器の設置。完成後には見えなくなる部分にも、限られた空間を有効に使うための工夫が詰まっています。
また、色や材料を選ぶ際には、見た目の美しさだけでなく、使う人の分かりやすさ、掃除のしやすさ、耐久性、予算まで考えられていました。
夏休みという限られた期間の中で、学校生活への影響を抑えながら工事を進める段取りも、学校改修には欠かせません。毎日使う場所を、明るく、清潔で、気持ちよく過ごせる空間へ。
今回のトイレ改修には、見える部分にも見えない部分にも丁寧に向き合う、カルタスの誠実な仕事が表れていました。