事例紹介

消防署 仮眠室改修事例

今回は、消防署の仮眠室を含むエリア全体を綺麗にリフォームした施工事例をご紹介します。消防隊員が快適に体を休められる環境づくりをはじめ、空間を美しく整える床や扉・枠まわりの改修、既存の構造や備品を活かした工夫など、清潔感と使いやすさの両方を考えた取り組みについて、株式会社カルタス本郷の青島社長にお話を伺いました。

大きな一室を、隊員が休める個室空間へ

インタビュアー:
今日はよろしくお願いします。部屋の中はまだ新しい匂いがしますね。こちらはいつ頃完成したんですか?

株式会社カルタス本郷 代表取締役社長 青島:
完成したのは2月25日頃です。まだ1ヶ月ほどしか経っていないので、床や扉、枠まわりなど、新しく整えた部分の匂いが残っていると思います。

かなりきれいに整っていますね。こちらは全部で何部屋あるんですか?

全部で7部屋あります。消防署の隊員の方が、宿直や仮眠の際に使う部屋です。すでにベッドが入っている部屋もありますし、これから設置する部屋もあります。ベッドはすべて新しくしたわけではなく、一部はこれまで使っていたものを流用しています。限られた予算の中で、使えるものは活かしながら、必要な部分を整えていく形です。

【大会議室のような空間を、個室の仮眠室へ】

こちらはもともと仮眠室だったんですか?

もともとは大会議室のような大きな一室だったと思います。そこを仮眠室のように使っていたのですが、以前は簡易的な間仕切りで区切っているような状態でした。今回は、その大きな空間をきちんと個室として使えるように改修しています。

隊員さん一人ひとりが休める空間になったんですね。

そうですね。消防署は24時間体制で動いている場所なので、勤務の合間に体を休める場所はとても大切です。簡易的な仕切りだと、どうしても周囲の気配が気になりやすいと思います。今回は壁や扉を設け、個室として落ち着いて使えるようにしました。少しでも安心して休める空間になればいいなと思います。

【床・枠・扉を整え、清潔感のある空間に】

内装もかなりきれいになっていますが、どのあたりを改修されたんですか?

主には床の張り替え、枠まわり、扉の取り付けなどです。もともとの建物を活かしながら、仮眠室として使いやすく、清潔感のある空間になるように整えました。新築のようにすべてを一から作るわけではないので、既存の壁や柱、建物の形に合わせながら納めていく必要があります。

入口には名札も貼ってありますね。

基本的には、隊員の方ごとに使う部屋が決まっている形です。自分の場所として使えることで、荷物を置いたり、休む環境を整えたりしやすくなります。宿直や仮眠で使う場所なので、こうした小さな使いやすさも大切だと思います。

【上下階を含めて、数ヶ月かけて進めた改修工事】

工期はどれくらいかかったんですか?

11月頃から始めました。今回の工事はこの部屋だけではなく、上下階の関係もありました。年内にこちらを進めて、年明けからさらに2ヶ月ほどかけて仕上げていった流れです。

使われている建物の中で進める工事は、段取りも大切そうですね。

そうですね。消防署は日々の業務が止まらない場所です。工事中も建物は使われ続けているので、作業の順番や動線、音やほこりなどにも配慮する必要があります。現場の方々にも協力していただきながら、できるだけ支障が出ないように進めました。

部屋によって広さや形が少しずつ違いますね。

もともとの建物の形を活かしているので、部屋ごとに広さや形が変わっています。新築であれば同じ大きさの部屋を並べることもできますが、改修工事では今ある壁や柱、建物の角度に合わせて考える必要があります。

壁が斜めになっているところもありますね。

既存の建物に合わせて作っているので、そうした部分も出てきます。無理にすべてを同じ形にそろえようとすると、スペースを無駄にしてしまうこともあります。建物の条件を見ながら、その中で一番使いやすい形に納めていくことが、改修工事では大切です。

【インタビューを終えて】

今回の消防署仮眠室改修では、もともと大会議室のように使われていた大きな空間を、隊員の方が宿直や仮眠で使える個室空間へと整備しました。
床や扉、枠まわりを整え、簡易的な間仕切りだった空間を、落ち着いて休める部屋へ。既存の建物の形や条件を活かしながら、一部屋ずつ使いやすい形に納めていく、改修工事ならではの工夫が見られます。消防署は、日々の業務が止まることのない場所です。
だからこそ、工事中の段取りや、完成後の使いやすさにも配慮が求められます。
限られた予算の中で、使えるものは活かしながら、必要な部分をきちんと整える。そこには、公共施設の改修ならではの考え方がありました。
カルタスの改修工事には、ただ空間をきれいにするだけではなく、そこで働く隊員の方々が少しでも安心して体を休められるように考えた、丁寧な現場づくりがありました。